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のぼうの城 電子書籍から映画へ [気になったものアレコレ]


のぼうの城amazonの電子書籍Kindleストアを試すつもりで購入した本。歴史小説はちょっと苦手で(日本史が苦手だったから)あまり読まないのだが、11/2に公開されるという映画の予告編を見てちょっとおもしろそうに思えたんで購入。

いやぁ~おもしろい。お話は埼玉県行田市にあった忍城(おしじょう)をめぐる豊臣秀吉軍、石田三成と のぼう様こと成田長親の戦いの話。あっという間に読了。

読むきっかけになった映画のほうも見たくなり行ってきました。本ではいまひとつ伝わらなかった周辺の人物達がいきいきと描かれていてこれまたおもしろかった。わりと本に忠実に映画化してあって決めの台詞はつい一緒に行ってしまったりね(笑)

のぼう様役の野村萬斎もよかったですね。田楽踊りのシーンなんかはこの人しかあり得ない配役でしょう。 

もうひとつ、上地雄輔が演じた石田三成。三成って関ヶ原の西軍総大将ってことしか知らなかったけど、この本と映画で気になる人物になりました。天下人秀吉のそばにいて備中高松の水攻めで莫大な兵力と財力で勝つ戦を見つつも「人と人は利でつながるだけではない」と思う三成。忍城の戦いに名目では勝ちながらも実質敗れ、自分に軍略才はないと感じつつも自らの所領の半分を割いてでも武辺に優れた者を部下に天下一の対戦を指揮することを誓う三成。もう少し他の本を読んでみたくなったぞ。



kindle日本国内サービス開始 電子書籍について考える [マーケティング]

10月25日、Amazonの電子書籍サービスが日本国内でも開始されました。8480円と廉価な端末に3G通信永年無料をつけ12,980円のKindle PaperWhiteやカラー画面で15,800円~のFire等端末に注目が集まりますが、他の電子書籍陣営と比してさすがだなと思わせたのがその電子書籍のユーザーエクスペリエンス。

これまでの電子書籍体験はS社製Readerを何度か試してみたり、同じくS社製のタブレット端末で10数冊を購入し読んでみたり、iPhoneでこれまた10冊くらい。毎週2~3冊の本を通勤時に読む事からすると早く電子書籍に移行してしまいたい。(おもしろい単行本上下巻なんてのに出逢ってしまうと無理して持ち運んでます)

たぶん端末側はもう十分に成熟してると思います。専用端末の軽さ、電池の保ち、Einkの見やすさ等実用レベルだと思います。

しかしながら読書ってのは本を読むだけではないのです。

1)本との出会い

書店(や図書館)でぶらぶらと平積みや書棚を眺めて気になった本を手に取る。近くにある関連した本を見る。著者の関連本を見る。こうした中での偶然の出会いが大事。

2)安心して買える

諸々意見はありますが紙の本は再販制度で価格は一緒ですからどこで買うかを悩む必要はないです。在庫がない取り寄せという問題はECが解決してくれました。朝買えば夜帰宅したときには本が着いてます。(私はamazonプレミアムがやめられません) リアルな書店でも本を持ってレジに行けばいいだけですがこれまで利用した電子書籍ストアはユーザー登録だの利用のたびにIDやPWを求められたりで閉口します。

3)そして本を読む

いよいよ本を読むという行為。ここに辞書引き機能とか、SNSでの共有機能とか電子側が付加価値化しようとしていますが本質ではない気がします。読書に没入してしまえば関係ないですね。ただ、複数の端末で読めるというのは電子ならでは。こういう場合のしおり共有機能(業界的標準用語はなんでしょう)は欲しい機能です。

このうち電子は1)が圧倒的に弱いですよね。これからも大型のリアル書店が残っていく理由です。ごひいきの丸の内丸善や藤沢駅前のジュンク堂なんかにいると普段接することのないような分類の本にも出あえますからね。この本をさがす!という時の検索はいいけどね。Amazon のレビューやこの本を読んだ人は機能だけではちょっとなあ。他の電子書籍ストアはこの辺もできてませんね。

2)ですが実は電子書籍は再版商品ではないんですね。自由に値付けしていいだそうです。実際は出版社との契約で消費税ぶんの幅でしか差がないようです。書籍の場合は単行本か文庫化されてるかくらいを気にすればよかったのですが電子の場合は電子書籍が出てるか自分の端末で読めるかまでを気にしなければなりません。その点Kindleストアはここんな表示をしてくれます。Kindle版と紙の新品、中古までを表示。気が利いてます。

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さらによくできてるなあと思わせられたのがこちら。

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1クリックで今すぐ買う といういつもおなじみの「悪魔の」ボタン。その下に追加されたのが 配信先という機能。このKindleストアの書籍はandroidでもiOSでも読むことができるのです。(当然Kindleの専用端末も)

うちはこの対応端末で十分じゃないかい。

早速、テストでサンプル版と「のぼうの城」上下巻を購入。iOSとandroidの両方で購入しましたが専用のアプリをDLし設定はアカウントくらい。クラウドと端末の概念がちょっと?でしたがつまづくこともなくすいすいとDL完了。ID,PWを求められることは設定時のみ。気持ちいいですね。

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4インチのスマホでどうかなと思いましたが。。。

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じゅうぶん読めます。目も疲れません。これでいいかも。同じ本を今度はandroidのタブレットで。読みやすいがさすがに端末が重いですね。そしてこの機能。しおり機能です。これは便利

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結論を言ってしまうと出会いから購入に至るユーザー体験のレベルの違いは明白かつその差は相当大きいものでした。各社の品揃えが拮抗しているうちに国産勢はこのあたりを相当がんばらないと。こうしたユーザー体験に優れたストアが多くの利用者を獲得し結果書籍の取り扱い点数も増えていくんだと思います。


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