「横道世之介」(吉田修一)を読んだ
帰省の折に「黄金のバンタムを破った男」と一緒に買った本。
この春映画化されるらしく予告編をちらっと見たりはしていたが、なんだろね、くらいにしか思ってなかったんだけど。吉田修一は「悪人」がおもしろかったけどこれはどんなの?と思いつつ読み始めたら・・・
これ俺達?というくらいの内容。80年代の大学入学を機に上京してきた世之介のなんてことのない一年間が描かれる。世之介は私から見ると4~5年後輩かな。入学式、サークル選び、合宿、バイト、試験、怠惰なドラマチックなことの少ない生活、けど親元を離れ成長していく世之介。
世之介の周辺の人物達の20年後が時折挿入される。それがまたいいですね。だんだんと明かされていく世之介のその後。そういうことか。
80年代上京して一人暮らししてた方、読んでみるとよろしいかと。
おまけ:80年代の新宿